かわら版の書き方ひとつで良好なコミュニティが
マンションでは、様々な考えの方が一緒に住んでいます。ある大規模マンションでは、かわら版を発行することで、良好なコミュニティが持てていることが「マンションいい話コンテスト2018年グランプリ」に書かれていました。かわら版の書き方ひとつの重要性を認識しました。
■ 目次 ■
マンションいい話コンテストとは
建設大臣の認可を得て設立されたわが国唯一のマンション管理会社の団体「マンション管理業協会」が主宰するマンションライフにおけるよろずエピソードを募集して、グランプリ、準グランプリ、佳作を選ぶ「マンションいい話コンテスト」。たくさんの応募作品の中から、ちょっと心温まる受賞作品の数々が掲載されています。
普段は、自分の住むマンションの情報しか知り得ないのだが、こうして、「マンションいい話コンテスト」を読むと、様々なマンションの様子を伺い知ることができる貴重な情報です。
マンションの規模やどんな住民が住んでいるのかにも左右されるそれぞれのマンションの事情。自分のマンション運営にも役立つ情報が載せられていると思います。マンションに住む人全員が快適で気持ちがよく生活できることを望んでいます。
2018年グランプリ」
「マンションいい話コンテスト2018年グランプリ」受賞作品は、新潟県新潟市にお住まいの髙橋千秋さんの「『かわら版』って、いいよ!」でした。
かわら版とは
髙橋千秋さんお住まいの大規模マンション(390戸)では、広報誌「かわら版」を全戸配布しているのだそうです。理事会の広報部会に所属して広報誌「かわら版」の発行を引き受けられたそうです。
「かわら版」とは、江戸時代の日本で普及していた、時事性・速報性の高いニュースを扱った印刷物のことを指して言いますが、マンション内でも、色々なニュースやお知らせを住民に知らせるために用いているとのことです。
こうした情報を「掲示版」への掲示に留めているマンションも多い中で、広報誌「かわら版」を作成して全戸配布するという活動には目を見張るものがあります。
広報誌「かわら版」の作成は、毎月理事会が持たれた次週に発行するというから、その数とスピードの速さには脱帽である。1年間の理事会が何回持たれるのかは不明であるが、2ヵ月に1回理事会が持たれるとしても1年間に6通の「かわら版」作成となります。しかも、その発行部数は、毎月500部というから、いかに「かわら版」が愛されているのかが分かります。
総会に至るプロセス明確に
通常総会は、どのマンションでも開催されている行事である。しかし、通常総会に至るプロセスは、理事会に出席した理事(役員)しか分からないことが多い。議事録が作成/配布されたとしても、なかなか行間まで読むことは難しいのではないだろうか。
管理人:info-mansionが住んでいるマンションでも、理事にならなければ、どうして総会の議案として上程されたのか疑問を持つことがあります。ましてや総会ともなると「賛成」なのか「反対」なのかの2択なので、きちんと内容を把握して賛否を表明しているのかが疑問でした。総会に至るプロセスを明確にするためにも、広報誌「かわら版」が有効に機能していることが分かります。
住民の意見が反映
2億円をかけて、自走式駐車場を作るという試案が出されて、理事会では議論が白熱したという。高額な共用設備の新設であるから、住民の賛成意見や反対意見があって当然である。
こういう場合、住民の賛否を問うアンケート調査が行われるまでは、普通にマンションで行われているが、そのアンケート結果を理事会だけではなく、広報誌「かわら版」を通して、住民にアンケート結果を公開したのち、住民説明会を開催している。
あらかじめ他の住民の考えが広報誌「かわら版」を通して知ることができたことは、住民説明会を有意義なものにし、マンションの行く姿を共有するよいツールであると思いました。理事会側も、多くの住民の意見を反映させることができる仕組みが出来上がっているのは頼もしいと思いました。
広報誌「かわら版」は、理事会側も住民側も双方にメリットがあると思いました。
広報誌「かわら版」は、固い内容なのではなく、時には理事をねぎらう言葉が載せられていたこともあったという。広報誌「かわら版」がマンション住民をつなぐ役割を果たしているのだと感じさせられました。
メルマガ発行も
広報誌「かわら版」発行もよいと思いますが、メルマガ(メールマガジン)の発信も効果的だと思います。広報誌よりも手軽に発信できるメリットがありますね。
マンションの住民にメールアドレスを提供してもらって、同意を得てから発信しましょう。メールであれば、外出先のスマフォでも読むことができますからね。
おわりに
広報誌「かわら版」の存在を羨ましく思う「マンションいい話コンテスト2018年グランプリ」の内容でした。ちょっとした工夫で、住みやすいマンションになるのだと感じました。
マンションの生活が長く続くと、あちこち痛みが出て来て改修しなければならない工事が増えてきます。工事のお知らせなど、住民が本当に欲しい情報をタイムリーに伝える広報誌「かわら版」、お住まいのマンションでも参考にしてはいかがでしょうか。
文字だけではなく、漫画やイラストが得意な方が住んでいれば漫画やイラストを載せるなど創意工夫によって、かわら版の書き方ひとつで良好なコミュニティが生まれるのだと思います。
かわら版の書き方ひとつで良好なコミュニティが!
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